ブックタイトル協進エル_15

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概要

協進エル_15

★Whole Hide【ホウル ハイド】★Belly【ベリー】 (丸革)約460デシ前後 (腹の部分) 約50デシ前後★Back【バック】 (サイドからベリーを除いた部分)  約160デシ前後★ Side【サイド】 (半裁)  約230デシ前後★ Double Shoulder 【ダブル ショルダー】 (背の部分)約140デシ前後 ※半裁のものは、ショルダー、  バットと言う。★Double Butt 【ダブル バット】 (お尻の部分)  約220デシ前後 ※ダブルベンズとも言う。[例]● リオショルダー=ダブルショルダー● サドルレザー=バット判● 牛タンロー=サイド(半裁)約250cm約120cm半裁 1枚(約230デシ)の大きさ※タンローとは、タンニン鞣しのローケツ用を省略した名称で、 主に北米産の原皮を鞣した革です。※タンロー以外の革は原厚からの漉き代が別途かかります。※革1枚の価格の目安は、デシ単価×平均デシになります。イタリアトスカーナ州で育まれた「植物タンニンなめし」の貴重な技術は、今なお受け継がれる古い歴史があります。職人の叡智、先進的な技術、革新と創意と伝統の融合、これが高品質の皮革を生み出し続けるイタリア植物タンニンなめし革協会の哲学でもあります。じっくりと手間暇をかけたなめし加工により、柔らかく、耐久性があり、時間が経つにつれて本物だけの輝きが、他では真似のできない品質の証明でもあります。イタリア植物タンニンなめし革協会10cm10cm 1DS(デシ)革は〈10×10〉cm=1DSという単位で表記します。Leather Study Notes レザースタディノート動物の皮に鞣しの工程を加えると天然素材の革になります。革の鞣し方法は大きく分けるとクロム鞣しとタンニン鞣しがあります。動物の皮を植物タンニン100%で鞣された本物志向の革が今注目を浴びています。1890年代に塩基性クロム塩溶液によるクロム鞣しによる本格的な生産が始まりましたが、それ以前はタンニン鞣しが主流でした。植物の汁を用いたタンニン鞣しは、紀元前から地中海沿岸で植物組織からの抽出物が鞣し剤として使用されていたといわれています。1800年代に入り植物からタンニン剤が比較的に安定して抽出されるようになりヨーロッパのタンナーで生産されるようになりました。その後、鞣しの技術は新大陸アメリカに渡りました。協進エルでは確かな技術と知識を継承する歴史ある各国のタンナーと取引をしています。イギリスのタンナー2社は、共に1840年創業(江戸後期の天保11年)、フランスのタンナーも1840年創業、隣国ベルギーのタンナーは1873年創業(明治6年)、アメリカのタンナーは1881年創業(明治14年)です。また、イタリアの植物タンニン鞣しにこだわりを持つ多くのタンナーとも取引が有り、これらの工場よりお客様のご要望に叶った革を輸入しています。勿論、国内の歴史のあるタンナーとも長いお付き合いをさせて頂いています。協進エルが植物タンニン鞣し革にこだわる理由は、その革の特徴である可塑性がレザークラフトにもっとも適した革と言えるからです。レザーカービング、モデリング、刻印によるスタンピング、造形などは全て革の可塑性を利用した技法です。またナチュラルな革は染色性にも優れ多彩な色使いが楽しめます。また、鞣し材料となる代表的な植物タンニン剤は、ミモザ(Mimosa)、ケブラチョ(Quebracho)、チェストナット(Chestnut)などのタンニン成分が多く含まれる植物から抽出され、地球環境にやさしく土に帰る材料という優れた点があります。植物タンニン鞣し革が製品になり、使い続けるほどに味わいが深まる革ならではの自然な風合いを是非楽しんでご愛用頂ければと思います。植物タンニン鞣し革Hide Divisions 牛革の部分名称と大きさ 牛タンローValerio Pillar氏 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Quebracho_colorado_wood.jpgミモザ Mimosa チェストナット Chestnut ケブラチョ Quebracho2